テクノロジー
実際の音楽素材による特許取得済み音響測定技術
特許第6754972号(米国 US 10,433,085・欧州 EP 3,244,636)は、 「オーディオ装置の評価方法及びその装置並びにオーディオ装置及びスピーカー装置」に関する発明です。 スピーカーが音源をどれだけ忠実に再現できているか(再現性)を、 時間軸と周波数軸の両面から高精度に数値化する技術です。
✦ 最大の特長:従来のテストトーンによる測定とは異なり、実際の音楽素材を使用して 実使用に近い条件で評価を行います。聴感に一致する結果が得られる点が、本技術の核心です。
従来の合成信号による音響測定(周波数特性や歪率など)では、実際の音楽再生時に 人間の耳が感じる「音の良さ」や「原音に対する忠実度」を十分に数値化できないという 課題がありました。この特許は、実際の音楽を基準信号として用い、 入力信号(原音)と出力信号(マイクで録音した音)の差をより緻密に比較・評価することを可能にします。
※本セクションは特許技術の概要を説明するものです。現在アプリで提供している分析は、このうち時間同期と相互相関解析を中心とした実装であり、特許技術のすべての側面を網羅するものではありません。分析機能は段階的に拡充してまいります。
スピーカーから音が出てマイクに届くまでの遅延時間を、サンプル単位で極めて正確に補正。 入力と出力の「波形のズレ」を最小限にして比較が可能になります。
原音の音楽信号と録音された出力信号を比較し、その差分を「不要な成分」 (ノイズや歪み、反射音など)として分離します。
全出力エネルギーに対して、入力信号と一致する成分が どれだけの割合を占めているかを「波形再現率」(%)として算出します。
相互相関関数やコヒーレンス関数を用いた解析手法により、 原音と再生音の関係を高精度に分析します。
指定の音楽素材をスピーカーから再生。テストトーンではなく実際の音楽を使うことで、実使用に近い条件での評価を実現します。
測定マイク(Dayton Audio iMM-6C)で音を拾い、48kHz/24bitデジタル信号に変換。iPhoneの内蔵マイクでも参考値として測定可能です。
録音されたWAVファイルがデバイス情報・ユーザー情報と共にアプリから自動的にサーバーへ送信されます。
独自の分析エンジンがFFT・相互相関解析を用いて自動で処理。数分で波形再現率の算出と波形比較画像の生成が完了します。
波形再現率と波形比較画像がコミュニティランキングページに公開され、ユーザーのアプリに通知が届きます。
テストトーンではなく実際の音楽を使うことで、 実際の聴取条件に合致した評価結果を得られます。
部屋の反射音とスピーカー本来の直接音を分離して評価。 より純粋なユニット性能を測定できます。
従来の測定では難しかった、音の立ち上がりや立ち下がりの 正確さを評価に含めることができます。
「クリアな音」「ぼやけた音」といった人間の聴感印象を、 物理的なデータとして裏付けることが可能になります。